2018.03.26
ピルはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が配合されたお薬です。
避妊効果や生理前後の様々な症状の緩和、子宮内膜症を抑える可能性もあります。
卵巣がん、子宮体がん、大腸がんの発症率低下、にきび、生理不順、月経期間の短縮や貧血の改善など様々な効果が期待できます。
ヤーズフレックス配合錠
通常のピルは休薬期間または偽薬の期間があるため、この期間に血液中のホルモン値が低下することによって生理(消退出血と言います)を起こしていました。
一方で、ヤーズフレックス錠は毎日、飲み続けることにより生理を来させなくするピルです。休薬期間のホルモン低下が無い為、通常のピルよりも生理痛、月経前困難症への効果が高いです。
メリットとデメリット
メリット
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生理の煩わしさから解放されます。ピル内服中でも生理前の症状がある人、生理痛が辛い人は試してみる価値があります。
デメリット
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時々、不正出血がおきます。体に害はないと言われています。
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内服方法がやや煩雑です。
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生理が来ないので妊娠に気づくのが遅れる可能性があります。(そのため、120日以上内服したら4日間休薬して生理が来るのを確認します)
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避妊は他の方法が必要です。
服用方法
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1日1錠、一定の時刻に毎日服用します。
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服用開始から24日間は出血の有無にかかわらず服用します。
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服用25日目以降、連続3日間の出血があった場合は、その翌日から4日間休薬します。
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120日間連続して服用した後は、4日間休薬します。
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4日間の休薬が終わったら、その翌日から服用を再開します。
飲み忘れた場合は……
1日飲み忘れ
飲み忘れ気づいたときにまず1錠服用し、いつもの時間にもう1錠服用します。翌日からは通常通りに続けましょう。
2日以上飲み忘れ
飲み忘れに気づいたときにまず1錠服用し、いつもの時間にもう1錠服用します。翌日からは通常通りに続けましょう。
※飲み忘れた日数が多くなると、不正出血が起こる可能性が高くなります。飲み忘れに注意しましょう!
遠隔診療のご案内
避妊ピル(ラベルフィーユ、ファボワール、トリキュラー、マーベロン)を服用中の方へ
下記の条件に当てはまる方で遠隔診療(ピルの配送)ご希望の方はスタッフまたは医師にお申し出ください。(料金:処方料+800円(配送、サービス料))
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ご自宅あるいは職場等で血圧測定と体重測定ができる方
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ピルを開始してから3か月以上、問題なく経過している方
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1年毎に来院し、子宮がん検診、超音波検査等を受けることが可能な方
ピルの飲み方
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生理が始まった日の夜から1日1錠、内服してください。
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2シート目以降は前のシートが終わったら内服を継続してください。生理は関係ありません。
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マイナートラブルとして、吐き気、不正出血などありますが飲み続けることでよくなります。
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ふくらはぎの痛みなど血栓症(エコノミークラス症候群)の症状があればすぐ受診してください。
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1年毎に子宮がん検診などの定期健診が必要です。
ピルをおすすめする理由
現代女性にとって、低容量ピルを飲み続けるということ、つまり、生涯の排卵(月経)数を減らすということは、実はより自然の摂理にかなっているかもしれません。
特に生理痛が重い中高生は、ピルを開始することにより将来の内膜症を抑えることができると考えられています。
以前に比べて、女性の月経回数は増えています
産業革命以前、女性の一生涯の月経回数は100回程度でしたが、現在は400回程度まで増加しています。
なぜなら、社会の変化と女性の高学歴化、役割の変化により晩婚化と少子化が加速し、排卵の無い妊娠期間と授乳期間が極端に少なくなったからです。
また、栄養状態が改善し月経開始のスイッチが早い年齢で入るようになったため、初経を迎える年齢が4歳ぐらい早まったことも挙げられます。
月経回数の増加により、子宮の病気が増えています
このような生涯の排卵回数の増加に、たった数百年という短期間で生物学的に適応できるものではなく、その結果、現代女性は子宮内膜症や子宮筋腫などを発症するようになってしまったのです。
生涯の月経を減らすことが可能な低容量ピル(偽妊娠療法とも言います)を内服することは、産業革命前の女性のホルモン状態に戻す(まったく同じではないですが)という意味では生物学的にもむしろ自然の摂理に適っており、また、子宮内膜症などの女性の現代病を予防することができると言われています。
ピルの効果
ピルはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンが配合されているお薬です。
避妊効果とともに、子宮内膜が厚くなるのを抑え、月経痛の原因となる物質(プロスタグランディン)の産生が減少するため、月経困難症やPMS(月経前困難症の様々)の様々な症状が改善します。
そのほか、卵巣がん、子宮体がん、大腸がんの発症率を低下させる、子宮内膜症を抑える、にきびの改善、生理不順の改善、月経期間の短縮や貧血の改善などの効果もあります。
ピルのトラブルとリスク
マイナートラブル(不正出血、吐き気、体重増加 等)
乳がん、子宮頸がんのリスク
エコノミークラス症候群のリスク
処方に際して推奨される検査
毎回処方時に、体重測定、血圧測定、(血栓症の症状)チェックシートの記入を行い、トラブルが起きていないかどうかを確認します。
ピル服用時の定期検診
ピルの服用方法
生理が始まった日(生理1日目)から内服を開始します。2シート目以降は前のシートが終わったら、続いて、新しいシートを内服してください。
副作用の吐き気を軽減するため、就寝前の内服をおすすめします。
ピルの費用
ピル | 第1~4世代のピルをその方の症状や目的にあわせて処方します。診察料や処方料なども別途かかります ▼第1世代 フリウェルLD(保険診療1シート630円) フリウェルULD(保険診療1シート567円) ▼第2世代 トリキュラー(2,550円) ラベルフィーユ(2,350円) ▼第3世代 マーベロン(2,550円) ファボワール(2,350円) ▼第4世代 ヤーズ(ジェネリック)(保険診療1シート840円) |
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生理日変更 | 早めるより遅らせる方が確実です。 早めたい場合は、生理が始まってから5日目までにお越し下さい。 遅らせる場合は、次の生理が始まる予定の5日前までにお越し下さい。 副作用で吐き気がある場合があります。以前、生理日変更で吐き気がつらかった方には違うお薬もありますのでご相談ください。 また、受験生や運動の大会など、重要な予定がある場合は数ヶ月前にお越しください。 |
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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- 休診日日曜・祝日・土曜午後
- 当院は予約の方を優先して診療しています。
- 受付時間平日9:20~13:00、14:20〜18:00、土曜9:20~13:00
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