ニキビ

ニキビ治療をご希望の方へ

ニキビは思春期や青年期に、過剰な皮脂分泌が原因で毛穴部分に皮膚の常在菌であるアクネ菌が繁殖し炎症を起こし、顔、胸、背中などにできる吹き出物のことです。その発症メカニズムが近年明らかになりつつあります。ニキビは放置するとニキビ痕が残りますので、早めの治療が必要です。

ニキビの種類とサイクル

「白ニキビ」→「黒ニキビ」→「炎症ニキビ」→「膿胞性ニキビ」→「白ニキビ」を繰り返すことをニキビサイクルと呼びます。
ニキビサイクルを繰り返していると治療困難なニキビ痕になってしまいます。

 

白ニキビ

毛穴は閉じているが中に皮脂が溜まった状態です。全体が黄白色です。 

 

黒ニキビ

毛穴に皮脂が蓄積されて酸化することで表面が黒くなった状態です。毛包内では皮脂が固まっています。

 

炎症ニキビ(赤ニキビ)

リパーゼという酵素が毛穴に溜まった皮脂を脂肪酸(過酸化脂質)に変え、アクネ菌が増殖して炎症を起こし、赤く腫れます。

 

膿胞(のうほう)性ニキビ

炎症により大きくなったニキビから、皮脂や遊離脂肪酸が出て、ニキビの周囲が腫れ、膿などを伴います。

 

ニキビ跡

ニキビが潰れたときに激しい炎症が加わると、炎症後に痕が残り治療が難しくなります。

 

 

治療の要点

ニキビはニキビ痕(あと)になってしまう前に治療しましょう。国内で有効なお薬はアダパレンと過酸化ベンゾイルのみです。

抗生剤、漢方、ピルで炎症を抑えながら、アダパレンまたは過酸化ベンゾイルを約6か月間塗布します。アダパレンは催奇形性があり、妊娠希望の方は使用できません。

治療薬には使い始めの初期症状(肌荒れ、乾燥、赤み、ひりひり感など)がある為、治療開始2週間後に再診してください。初期症状はしばらくすると軽くなるため、心配ありません。

治療法

  • 1

    エピデュオゲル
    アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤です。最近、承認されたお薬ですが治療効果が高く、当院では第一選択にしています。

  • 2

    デュアック
    クリンダマイシンと過酸化ベンゾイルの合剤です。妊孕希望のかたはアダパレン含有薬が使えない為、こちらを処方しますが、妊娠後は中止してください。

  • 3

    ディフェリンゲル(アダパレン)
    毛穴の入り口の角質化を抑えます。初期の刺激症状(肌荒れ、乾燥、赤み、ひりひり感など)がありますが数週間で改善することがほとんどです。
    胎児奇形性があり、妊孕希望、妊娠中のかたは使えません。乾燥が強い場合は保湿剤を併用します。

  • 4

    ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)
    ニキビ菌は酸素が嫌いな嫌気性菌と呼ばれる性質の菌です。過酸化ベンゾイルは酸化作用(酸素を送り込む作用)でニキビ菌の増殖を抑えます。
    抗生剤が効かない耐性菌にも効果があります。アダパレンと同様、初期の刺激症状があります。

  • 5

    抗生剤
    炎症(赤ニキビ)を抑えるために短期的に使用しますが根治性はないことと、耐性菌の問題(抗生剤が濫用された為、抗生剤が効かない菌に世代交代している)があり長期的には使用しません。

  • 6

    低容量ピル
    低容量ピルはニキビの原因となるホルモンを抑えるため、ニキビを著明に改善します。
    ディフェリンゲルや過酸化ベンゾイルの効果がない、もしくは副作用が強くて継続困難な場合に検討します。

  • 7

    生活習慣の改善
    洗顔でこすらない、ノンコメドジェニック化粧品を使用する、ストレスの回避、刺激物の摂取を控える、喫煙者は禁煙する。

診療時間

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