不妊の原因を調べるための、不妊スクリーニング検査の流れと内容をご説明します。
主な検査項目
超音波エコー検査
子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの器質的異常がないかチェックします。生理周期にあわせ子宮・卵胞の状態を確認していきます。卵胞発育等の所見から排卵日を予測することが可能です。
ヒューナーテスト(性交後試験)
精子が子宮頚管を通過できるかを調べる検査です。結果が不良の場合、抗精子抗体の検査をします。
精液検査 ※
受精に必要な精子の濃度、運動率、奇形率の検査をします。結果により再検査、または人工授精や体外受精をおすすめすることがあります。
卵管通水検査
子宮・卵管に生理食塩水を流して卵管閉塞の有無や、子宮内部の異常を調べます。生理が来たらお電話にてご予約下さい。従来の造影検査に比べ検査の痛みが小さく、アレルギーや被爆の心配がありません。
血液検査
生理中や生理前(高温期)に女性ホルモンや甲状腺ホルモンなど、あるいはクラミジアなどの感染症検査を行います。
※精液検査をお受けになる方へ
採精の方法
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旦那様でなく奥様が持参してください。
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2日間~1週間の禁欲をしてください。
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容器と蓋の2か所に、油性マジックで旦那様の氏名・生年月日を記入してください。
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予約時間の1~2時間前に採精してください。
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コンドームは使用しないでください。
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特に冬場は内ポケットなど人肌の状態で持参してください。(加温や冷却は不要です)
採精の詳細
- 検査日時
- 平日9:30
- 予約方法
- 電話(03-5689-3070)
- 予約最終受付
- 検査前日の診療時間内
- 持参するもの
- 旦那様の保険証と奥様の診察券
- 料金(保険適用)
- 約1,160円、結果説明380円
各生理周期ごとの検査の種類と詳細な内容
初診時または適宜
項目 | 解説 |
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基礎体温 |
目が覚めたときの体温を、婦人体温計ではかります。 簡単な検査ですが、排卵の有無、排卵日予測、高温期の評価に役立ちます。 睡眠時間や環境、前日の生活環境や食事状況・アルコール摂取の有無、四季の変化や空調設備による環境温度の変化など、さまざまな事で影響を受けます。 |
クラミジア抗体・抗原 |
血液検査で過去または現在の感染の有無を調べます。 クラミジア感染は卵管閉塞や癒着を引き起こす可能性があります。抗体価が高いときは、より骨盤内の癒着が疑われます。 卵管造影前に必須の検査です。 陽性の場合は抗原検査や抗生剤による治療を行います。 |
風疹抗体検査 |
妊娠中に感染すると、生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群(心奇形、白内障、難聴など)の原因になることがあります。 妊娠前に風疹抗体検査をし、抗体価が低い場合には、ワクチンを接種します。 |
甲状腺ホルモン |
生理不順や流産の原因となる甲状腺疾患の有無を調べます。 |
HbA1C 血糖値 |
妊娠後に問題になる合併症がないかを調べるための検査です。 |
抗精子抗体 |
保険適応外 ヒューナーテスト陰性の場合検査します。抗体価が高い場合、精液が子宮内に入っていけないので人工授精または体外受精を行います。(自費6,500円) |
超音波検査 |
子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症、卵巣嚢腫など不妊症の原因になる疾患を調べるとともに、卵胞発育等の所見から排卵日を予測する重要な検査です。 |
精液検査 (パートナーの方の感染症検査) |
保険適応外 不妊原因の1/2~1/3は男性因子です。 人工授精の半年以内に感染症(HBs、HCV、HIV、梅毒・クラミジア)の検査を行っていない方は血液検査を受けていただきます。内科等他院にて検査していただき、検査結果をご持参していただきますようお願い致します。 |
生理開始から2~7日目
※生理○日目とは、生理が始まってからの日数です。
項目 | 解説 |
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ホルモン検査 |
LH、テストステロン 排卵障害の原因となる、多嚢胞性卵巣症候群の検査です。 また、LHは排卵日を予測するために検査することもあります。 FSH 卵巣機能の指標になります。 E2(エストラジオール) 視床下部・下垂体の障害や黄体機能不全の診断に有用です。 PRL(プロラクチン) 排卵障害の原因となる、高プロラクチン血症の有無を調べます。 |
生理開始から7日目~10日目(生理終了から排卵の2~3日前)
※生理○日目とは、生理が始まってからの日数です。
項目 | 解説 |
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卵管通水検査 |
子宮・卵管に生理食塩水を流して卵管閉塞の有無や、子宮内部の異常を調べます。 ※生理が来たらお電話にて予約をして下さい。検査時間は14:30~15:15(月・水のみ)です。 |
排卵2~3日前
項目 | 解説 |
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ヒューナーテスト |
精子が子宮頚管を通過できるか調べる検査です。 2~5日間の禁欲後、性交をしていただき、性交後3~12時間以内に受診してください。 |
院内ホルモン迅速検査 |
E2、P4、LHを測定することにより、人工授精の方や、排卵時期が分かりにくい方や誘発剤を使用している方の正確な排卵時期を予測することができます。 機器の関係上、当日は時間厳守でお願いたします。 |
高温期5~9日目
項目 | 解説 |
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ホルモン検査 P4(プロゲステロン) E2(エストラジオール) |
排卵後数日たってからのホルモンを検査し受精卵が着床できる環境になっているかを調べます。 |
空腹時
項目 | 解説 |
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インスリン、血糖 |
生理不順の方はインスリン抵抗性という検査をして、糖尿病の体質でないかを調べます。インスリン抵抗性が高かった場合は糖尿病のお薬を内服することにより、生理不順を治療します。 |
お知らせ
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2021年02月19日
9価HPVワクチン「シルガード」についてのお知らせ -
2021年02月15日
オンライン診療「cron」のご予約について -
2021年02月10日
妊娠検査陽性の患者様へ -
2021年01月20日
診療のお知らせ -
2021年01月18日
診療のお知らせ -
2021年01月13日
医師退職のお知らせ -
2020年11月30日
医師退職のお知らせ
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:30 ~ 13:00 | ● | - | ● | ● | ● | ● | - |
14:30 ~ 18:30 | ● | - | - | - | ● | - | - |
14:30 ~ 17:30 | - | - | ● | ● | - | - | - |
- 休診日火曜日・日曜日・祝祭日(土曜日は午前のみ診療)
- 最終受付時間午前/12:45 午後/18:00
水、木は午後/17:15 - 初診受付午前/12:30 午後/18:00
問診票を事前にご記入いただくことでスムーズに診察にご案内できます。ご来院の前のWEB問診にご協力をお願いします。
予約時間より遅れて来院された場合、診察日を変更していただくことがあります。特に18時以降にご予約の方は遅れることのないよう、ご来院お願いいたします。