子宮頚がんの前段階である「子宮頸部異形成」の疑いがある場合には、より詳しい検査を行います。子宮頸部をコルポスコープ(腟拡大鏡)で観察し、必要に応じて組織を少量採取して診断を行います。
コルポスコピー検査を受けられる方へ
検査前の注意点
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血を固まりにくくする薬(例:ワーファリン、バファリン、バイアスピリン、オパルモンなど)を内服中の方は、検査後の出血が止まりにくい場合があるため、当院での検査は原則できません。処方されている医師とご相談ください。
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月経前一週間と月経期間を避けてネットまたはお電話にてご予約ください。
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膣内の洗浄や膣剤の使用は 3 日前よりお控えください。その他食事などは普段通りでかまいません。
検査の流れ
検査は、個人差がありますが、痛みはほとんどありません。麻酔を用いることなく実施できます。
- 1
コルポスコピー(10分程度)
子宮頚部に酢酸を塗布し、コルポスコープで観察し、病変部を生検します。(1~3カ所)
- 2
子宮頸管内掻爬(1~2分)
コルポスコピーの結果によって、必要な場合に行います。
子宮頚部の少しだけ奥の部分を、金属製の耳かき様の器具で優しく掻き取ります。
- 3
止血
検査・処置後は膣内に止血の為のひも付き綿球を挿入します。帰宅後、挿入後5時間で忘れずにゆっくり抜去してください。
検査後の注意点
- 飲酒
- 当日と出血がなくなるまでは控えてください。
- 入浴
- 出血がなくなるまではシャワーのみにしてください。
- 運動
- 激しい運動などは、出血のある間は控えてください。
- 性交渉
- 1週間ほど控えてください。
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検査に伴う合併症として、稀に感染することがあります。感染予防のため、抗生物質が処方されることがあります。
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通常、検査後数日から一週間程度、軽い下腹部痛や、少量の出血や色のついたおりものがあります。場合によっては、止血剤が処方されることがあります。
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出血が続く場合は、再診していただく必要や、安静にする必要があります。
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生理2日目以上の出血がある場合は、受診をしてください。
- コルポで病変が確認できない場合(UCFといいます)最深部の生検やソウハを行いますが、病変に届かず再検査になる可能性があります。その場合、再検査の診察代金はかかることをご了承ください
検査の実施時間
月経前一週間と月経期間を避けて、必ずお電話にてご予約ください。
※他院で細胞診異常と診断された方は、まず通常の診察枠でご予約してください。その後、精密検査の予約をお取りします。
初診時に精密検査のご予約をすることはできませんのでご了承ください。
検査可能日 月~木 14:30、15:00、15:30 金 11:30、12:00
***子宮がんには、子宮頸がん(子宮の入り口にできるがん)と子宮体がん(子宮の中の奥にできるがん)の2種類あります。子宮頸がんは性交によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因とされています。 しかしHPVはありふれたウィルスです。大半は一過性の感染で終わりますが、持続感染した一部の女性が徐々に前がん(子宮頸部異形成)になります。20歳以上の女性は1年に1回、子宮がん検診を受けることをお勧めします。
子宮頚がん
若い女性(20~30歳代)の間で急増しています。子宮頸がん検診は子宮がん検診で必ず行ないます。
専用の柔らかい器具で、子宮頸部(子宮の入り口)を軽くこすって細胞を採取し、がん細胞あるいはがんの前の状態(異形成)の有無を調べます。
痛みはありません。
検査の結果、前がん状態(子宮頸部異形成)の疑いがある場合はまた、ASC-USと診断された方はハイリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の検査(受診当日検査可能)、それ以外の方はコルポスコピー・子宮頸部組織診(こちらは後日、精密検査枠をご案内)を行います。
また子宮頸がんには有効性が証明されているワクチンがあります。
子宮体がん
子宮頸がんより数は少ないですが最近増加しています。年齢が50歳前後に多いのが特徴で、症状は不正出血などです。
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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- 休診日日曜・祝日・土曜午後
- 当院は予約の方を優先して診療しています。
- 受付時間平日9:20~13:00、14:20〜18:00、土曜9:20~13:00
アクセス
東京都文京区白山5-36-9 白山麻の実ビル9F
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東京メトロ南北線「本駒込」駅より 徒歩5分
電話番号 050‐3160‐9020