東京都文京区、白山駅1分。女医在籍の産婦人科

足りなくなっているホルモン（エストロゲン）を補う治療法です。更年期障害の他にも閉経が早い方の骨粗鬆症予防や皮膚、筋肉、血管、脳、神経等のアンチエイジングにも効果があるともいわれており、おすすめの治療法です。

使用方法や薬剤

いくつかの方法があります。子宮のある方は子宮体がんを予防するためにエストロゲンに加え、黄体ホルモン（プロゲステロン）を併用します。HRTを行うときは1年毎に子宮の超音波検査、乳がん検査を受けることが大切です。

使用方法

子宮があるまたは子宮を摘出している、閉経から何年経っているかなどそれぞれの状況によってHRTの投与法が異なります。

子宮がない方はエストロゲンのみを投与します。

子宮がある方はエストロゲンを毎日、黄体ホルモンを１ヶ月のうち１０〜１4日投与またはエストロゲン・黄体ホルモンとも毎日投与します｡

薬剤

内服薬

経皮薬（貼り薬、塗り薬）

治療のマイナートラブル

不正出血：約9割の方に認められます。

乳房痛：5％未満の方に認められます。

いずれも、治療を続けるまたは薬剤の使い方の変更や減量でコントロール可能なので、自己中断せずご相談ください

リスク

Women’s Health Initiative(WHI)と呼ばれる研究の一部として、HRTのリスクと有益性を調べる臨床試験が行われました。しかし、2002年に報告された中間報告で、副作用のリスクが上昇した為、試験が中止された経緯があります。その為、HRTを回避する流れもありましたが、現在では、安全にHRTの方法を行うためのガイドラインが作成されています。

・卵巣癌は増加する可能性がある。

・5年以上続けた場合は、乳がんのリスクが若干高くなりますが、そのリスクはアルコール摂取による乳がん発症リスクより低い。

・コントロール不良な生活習慣病のある方は、血栓症や脳梗塞、心筋梗塞等のリスクが高くなる。

・その他、子宮筋腫が増大する可能性や子宮内膜症が再発する可能性がある。

治療前、治療中、治療後の検査について

当院では半年毎に血圧測定、1年毎に子宮超音波検査、子宮がん検診、乳がん検診、採血をしています。

色々な種類のアミノ酸を補うことで、更年期症状の改善を期待する治療法です。2日～1週間毎に治療することにより、様々な症状が緩和されます。ホルモン値は上昇させません。

ホルモン補充療法で用いる女性ホルモンよりも、働きの弱いホルモン剤を使う治療法です。ホルモン補充療法と同様、更年期症状や骨粗鬆症治療、または閉経後の膣炎などに使用します。

体重を5%程度減らすことによって、ホットフラッシュが改善するとの報告があります。その他、「衣服を薄着にする」「冷たい飲食物をとり、熱い食物摂取をさける」「運動習慣」「太りすぎない」「たばこを吸わない」「アルコール、刺激物の摂取を控える」ことをおすすめします。

乳がんの術後など、合併症によりホルモン補充療法が行えない方にも、安全性が高いと言われている更年期症状のサプリメントです。費用は保険適応外￥4,320/1か月分です。